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MY HAPPY !!

2025'05.14.Wed
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2010'08.22.Sun


インテ、お疲れ様です!!
本当にすみません、
・・・東京のデジャブだわい。
どうしてクールになれないのか、
どうして興奮してしまうのか、
どうしてあそこまで絡みつくのか、
真剣に己に問いただしたい、内在闘争したい。

シマリス君みたいに煩くてすみません・・・(涙目)

いつもしくじったと後悔してます、車内で。
そうかオタクの祭りなだけに、これが後の祭り・・・、
うまくないわい!!

今年の夏の猛暑の中、皆さん原稿、
本当にお疲れ様です。
相手をしてくださった皆さん、本当にありがとうございました!
不束なメッセージカードまで受け取っていただけて、
皆さん優しくって、本当、本当に、
感、涙、です・・・!

そして、オフ会がしたいです。
主催・・・、主催、主催・・・、もんもん。
集ま、・・・ら、・・・(弱)

下にSSです。
相変わらず書ききれてないです、ません。
色々やらないと・・・、トップ変えなきゃ、絵ログ整理しなきゃ、
いつまでトップをtkbに・・・下品ですみません(笑)


空座町にある「からくら商店街」にはふたつ、スーパーがある。
主人の描いた野菜のキャラクターが看板の「丸得スーパー」と、
数年前に建てられたつるりとした看板が眩しい「コスモス」。
商店街が夕焼けに染まる頃、丸得スーパーの主人はレジから、
少しくすんだ硝子越しに向かいにある商売敵のコスモスを見て、溜息をこぼした。

ここ、丸得スーパーは以前は品揃えが良いとご近所に愛されるスーパーだった、
だが日用品や衣類なども取り扱っているコスモスが現れてから、
客足がそちらへと流れはじめたのだ。
今となっては、独り身のサラリーマンや老人がぽつりぽつりと買いにくるくらいである。
惣菜と品揃えだけを売りにするのはもう流行らないのだと、
主人が二度目の溜息を零そうとした時、
ぴろぴろと、自動ドアの開くアラーム音と、それからからころと耳触りのいい音。

「いらっしゃいませー」

現れた二人組の男に、店主は慌てて憂鬱な顔を引っ込めて笑顔で迎えた。
金髪のおかっぱと何度か聞いたことのある関西弁が特徴の男と、
作務衣とチューリップハットが珍しい男。
二人は丸得スーパーの常連だった。

「あと、大根と胡瓜二本とさんま・・・て、さんまか」

キャベツや牛肉、調味料などが適当に入った籠をぶら下げながら、
メモを確認していた平子がまたかという顔でこちらを見つめた。

「だってさんま好きなんスもん、それに」
としなをつくってすべてを言い切る前に、
「はいはいわかっとる、魚類は頭にいいんスよお~やろ」
耳蛸やっちゅうねんと、平子が面倒くさそうな顔をして揚げ足をとる。

二人は鉄裁に任されて、ここ丸得スーパーに買い出しに来るのが習慣だった。
任された、というのは鉄裁が頼んだわけでなく、
放っておくと黴が生えるまで籠もりっぱなしになるだろう浦原を、
外に連れ出すついでに平子が引き受けたからだ。

「ほんと、平子サンってそういうまめなことを自然とやってのけるのだから、
 やさしいというかやらしいというか」

愛想のいい店主に代金を払い、
手分けして買った物をビニール袋に詰めながら呟く。

「褒めとんのか貶しとんのかどないやねん、素直にありがとうございます~て言えや」

「ありがとうございます~、平子サン大好きッス、愛してます」

「・・・そこまで言えゆうとらん」

そう言いながら、さんま、牛蒡、食パンとお互い黙々と手を動かし籠の中身を減らしてゆく。
ちゃんと重い物を下にして詰めるように言う平子に頷きながら、
からっぽになった籠をレジ横に戻す。
四人と時折一人増える浦原商店のメニューを詰めたビニール袋はふたつになり、
ひとつは大きく、ひとつは小さく膨らんでいる。
浦原が重い方を持とうとすると、
「お前、こっち持ち」
と横から平子に軽い方を渡されたので、
わかりましたと受け取る。
平子が重い方を引き受けるのはいつものことで、
もはや持ちたがりみたいなものだと思う。
もし袋が三つの時なども、平子は二つ持つ。
どれほど重くても、浦原が手を貸そうとするとのらりくらりと適当なことを言って躱すのだ。

「素直じゃないのはどっちなんスかねえ・・・」
「ありがとうございました-」

と先ほど平子が言った台詞を思い出し、ぼそりと呟いた言葉は、
丸得スーパーの主人の声に消された。


空が橙から紫へ、夜を跨ぐ色合いへと変わってゆく。
夕暮れに染まる木造から石造まで、新旧の家が入り乱れた住宅地をとおりながら、
二人は帰り道を歩いていた。
一本筋の向こうに曲がり角がある、
そこを折れると町並みは一気に寂れてその先の左手に浦原商店はある。
その一本筋を抜けようとした手前で、平子が立ち止まった。

「ちょお待って、靴紐ほどけとるわ」

そう言う平子の足下を見てみると、
黒い布地の靴にくぐらされた白い靴紐が解けている。

「すまん、これ持ってくれんか?」

そう言って差し出された袋を、
「はい」
と浦原は受け取った。

かがんで橙色に染まる背中を見つめながら、
ふと、例えばと思う。


例えば、この人がたくさんの荷物を持っているとする、
見ているこちらの方がしんどくなるくらいに。
時折、面倒くさいとぼやくから、
僕は捨ててしまえばいいのにと思うけれど、
それが出来ないのがこの人の損なところで、
それなら勝手にすればいい。
気まぐれに僕は持ちましょうかなんて言ってみるけど、
きっとこの人は何一つ分けてはくれないだろう。
膝をついても足が折れても、
この人は手の中にあるものを手放したりはしない。
そしてもし転んでしまって立ち上がれなくなってしまっても、
それでも満足そうに笑うこの人を見たら、
僕は馬鹿だなと笑いながら、
泣いたりするのだろうか。


「ありがとうな、喜助」

そこまで考えたところで、
靴紐を結び終えたらしい平子が立ち上がり、
手を差し出してきたので浦原は袋を手渡した。

「いいッスよお、これくらい」

そう答えて、また二人で歩きはじめる。


例えば、もしこの人が倒れて動かなくなったなら、
僕は転んで散らばったものをかき集めて、
この人が起き上がってくるまで待つ。
いつでもいい、いつまででもいい。
そして起き上がってきたこの人の腕の中に、
またその荷物を戻す、それだけで。

 

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