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MY HAPPY !!

2025'05.14.Wed
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2010'08.27.Fri



映画監督みたいな服ですわい・・・。
ぜんぜん関係ないですが、映画見てきました、ちまたで流行の特効野郎です、
男だらけで大変よろしい(笑)
色男とマッド系がいたんですが、一緒に見に行った友達とどっちが受けかとか、
話してしまっている時点で、もう何だか、
色々だめだめだ-。
ブリーチの新作映画の告知ももう映画館に張り出されてました~、
一護、露出が多いのはやはりサービスですか(笑)
浦原さんと平子さん、どっちかが出るなら見に行くつもりです、出るかな?
映画じゃなくていい、
せめて、せめて本誌で、
掛け合いがほしい!!
「お、喜助」
「ありゃ、平子さん」
とかでもいい、欲を言えば、「真子さん」なら、なおよしですが・・・。
だって、だって、
多分、浦原さんのターンに入る前にアニメがまたオリジナルに行きそうなんですもん(涙目)

昔のネタメモ見てたら出てきた虚化平子さんと浦原さん。


動く雲、今日も作り物の空は上手く起動している。

殺風景な岩肌は、折れたり削れたり果ては抉れたりと、
昨日の惨状が夢かのように元通りに戻っている。
息を吸う、ただ前を見据える。
瞼を強く瞑る、刀の柄を握りしめる。
ひとつでも少しでも多くの成果を手に入れるための儀式のように。
瞼を開けると向こうには、平子が準備体操をしていた。
虚化の解除を二人で探してもうすぐ一年が経つ、
ひよ里や他の者達は解除が見つかるまで、義骸に時間停止を施している。

果てのない終わりの見えない答え探し、
成功するのは十年後かもしれないし二十年後かもしれない、
でももしかしたら今日かもしれない。

「さあて、平子さん、やりましょーか!」

だけど、今は信じるしか道はないのだ、
答えのない数式などないのだということを。

 


「はっ、はっ」

平子の息が荒くなってきている、
平子自身もそれに気付いているのだろう、
焦りが剣先をぶれさせ踏み込みも甘くなっている。
しかし彼の焦りの尤もの原因は虚化が迫っていることだけではない、
その感覚がこの一年の間にぐっと短くなったからだ。
それがどういうことを意味しているのかはわからない、
吉と出るのか凶と出るのか。
ただこの焦りは取り除いてやりたい、
元々ひょろっとしていたのにここ最近、さらに痩せた気がする。
しかし、しょせん部外者は当事者にはなれないのだ、
平子の虚化に対する不安、恐怖を容易く慰めることもできない、
ただ浦原に出来るのは傍にいて、
一刻も早くこの虚化を解除することだ。

「ご、はっ」

平子が振り下ろした一太刀をはじき返したとき、
吐き出すような声と共に白い、
そう白骨のような仮面が姿を現した。

「平子さん?」

「ぅ、う」

きた、と思った次の瞬間、
怪物の咆吼を思わせるような叫びが空気をふるわす。
さきほどが平子の闘いなら、ここからは浦原の闘いだ。
大虚と変わりないが力はヴァストローデと同等の平子の攻撃を防ぎながら、
虚化解除の糸口を見つけ出す。
崩玉は瀕死になるぎりぎりまで使わない。
平子が仮面越しの黒い目で浦原を捕らえる。
獣のような、けれどそれよりももっと人に近い瞳がこちらを見つめている。
くる、そう思ったが、
今日はどうも様子がおかしかった。
いつもなら玩具を見つけた子供のように浦原を標的にするのに。

「な!?」

仮面にひびが入る。
もろもろと崩れていく。

これは平子の意志によるものなのだろうか?
虚化に打ち勝ったのか?
様々な可能性が頭を過ぎるが、
どれも確信をついてない気がしてならない。

そうしているうちに仮面は崩れ去って、
先ほどと変わらない平子が姿を見せた。

…否、瞳はまだ黒く落ちくぼんだままだ。

「平子、さん?」

そう名前をよんだ時だ、平子が笑った。
見間違えかと思った、
何故なら平子はあんなにも歪んだ笑みを浮かべないからだ。

「がっ」

その動揺が好きを生んだ、
突如として向かってきた平子が瞬く間もなく、浦原を岩壁へと押しつける。
そのまま、身動きが取れないように体重をかけられた。

「ぐっ」

闇夜の月のような目が、喜助を見つめる。
口元にはさっきの笑いが。

とりあえずこのままではまずい、と何とか抜け出そうとしてみるが、
力では全く叶わない。
暴れる浦原を子供をあやすかのように押さえつけながら平子が口を開いた。

「あー、暴れんな暴れんな、おまえに会いにきたんやで?」

ざらりと鼓膜に落ちた声に、浦原は霞む目を開いた。
先ほどの獣のような覚束ない声ではない、
しっかりとした言語、それは理性があるという証だ。

「なんやお前もそないな顔すんねんな」

と、意地悪い声が言った。
まさかと思った、虚に理性が残っているなんて。
しかし可能性がないわけではない。
もとより隊長格が虚化したのだ、知能のあるヴァストローデと同様であっても可笑しくはない。
理性を持った虚化との遭遇、
マウントポジションを取られ鋭い爪を剥けられていても、
高揚感が止められない。

(―――こんなときに、なんて不謹慎スね、僕は)

そう自分を戒めても、
科学者なら誰もが持っているであろう冷静な一面が、
今その皮を破って新たな対象を前に胸を高鳴らせている。

「ええ顔やなあ」

浦原の顎骨を這うように撫でながら平子が言った、
違う。
彼は楽しくてたまらない時、こんな歪んだ顔で笑ったりしない。
平子から何を奪ったら、目の前にいるような彼になるのだろうか、
それとも。

「…平子さんをどこへ?」

「ん~?」

間延びした返事、平子は斬魂刀である逆撫でがその肩を叩く。

「さあなあ、今頃沈んどるんちゃうか?情けないやっちゃ」
 

それはまるで弟の失態を嘆く兄のように、はたまた他人事のように平子は語った。
どうやらしばらく平子は帰ってこられないようだ。

 

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