2010'04.25.Sun
今日、11巻を買って読んだんですが(ひじょーに遅い)、
「躱すなら「斬らせない」!誰かを守るなら「死なせない」!攻撃するなら「斬る」!!」
っていう喜助の言葉に、泣きそうになりました、なんか・・・電車内にも関わらず。
なんでだろう、ものすごく、美しい人だなあと思いました、見た目というか心が。
一面に過ぎないとは思うんですが、本質かなって、強い人だと思いました。
あんな言葉、どうやったら出てくるんだろうなあって、「足手まとい~」の台詞もあって、なんていうか、
この人は暗闇の中の月みたいに、孤独の中にいるのかと思いました・・・なんかわかりにくい表現ですんません(笑)
喜助が過去編後どういった時間を過ごしたのか、すごーく知りたいです先生っ、ぜひ第二の過去編を・・・、
ほんまに後生なんで頼みます!!
OPENでSS、なんかしんちゃんと喜助さんの日常でめちゃくちゃ中途半端で終わってます(汗)
未だ、二人がよくわかんない・・・、ちょっと淡泊な感じです。
「邪魔してんでえ~」
目を擦りながらがらりと扉を開けると、来客が。
関西地方でよく耳にする訛りのある声と、切りそろえられた金髪、平子真子だった。
(ちなみに長髪だったそれに鋏を入れたのは僕だったりする、「格好良うしてくれや」と言われたけれど解るわけがなく、そのまま真っ直ぐ切りそろえたら「信じられへん、お前、おかっぱて…」と酷く怒られて、あんまりにも勝手なことを言うもんだから「じゃあ、なんで僕に頼んだんスか」と僕も腹を立てて、口論になったのを覚えている。でもまだその髪型だと言うことは、意外と気に入っているんじゃないスか)
「いらっしゃい…って言っても一昨日ぶりですかね~」
ちゃぶ台の前であぐらを掻く平子の向かいに座る。
平子はよくふらりとやってきては、浦原が研究が終えるまでに居間でテレビを見ていたり、たまに研究室に入ってきて邪魔をするわけでもなく雑誌を読んでいたりする、合わせているわけではなく、浦原との時間の使い方が平子は上手なのだろう。
(でもたまに放っておきすぎたり、僕が構ってほしいときに邪険にしてきたり、つまりタイミングが悪いときは、言い合いになったりする、75年も一緒にいてもこうなのだから、これから先も変わらない気がする)
いつも何か用事があるわけじゃなく、一昨日も来たときも「顔を見にきたんや」と言っていた。
浦原もそろそろ平子の顔が恋しくなっていた頃なので、丁度よかった。
「今日はどうしたんスか?」
凝った首筋をもみながら平子に尋ねる。
(肩の痛みも酷くなってきたッスね…、後で鉄齋に揉んでもらおう)
「いやなあ、朝飯くわしてもらおう思て」
とどこか神妙な顔つきで平子が言う。
「朝飯…、そっか今日は久南さんが当番なんスね?」
平子の来訪の理由が思い当たって浦原がそう言うと、「正解や」と平子が大げさに肩をすくめて笑った。
仮面の軍勢は家事全般をローテンションで回していて、例えばその日、平子が洗濯をすれば、ひよ里が食事を担当し、六車が掃除をするといった具合で、一日の役割が決まっている。最初の頃は、得手不得手があってどうなることかと思ったが 、
(六車さんはよく皿を割るわ、相川さんは掃除をしてもコミックを見つけたらそれを読むわで)
だが流石に75年も経てば、大抵のことは克服されるもので、今は上手くやっているようだ。が、例外はある。
「久南さんの料理を食べたときは、驚いたッス・・・僕、毒物には耐性があるはずなんスけど…」
白の料理だけは75年経った今でも、相変わらずの酷さで、まさに胃に対する暴力である。白を除いた仮面の軍勢の面々は、本人にばれないように上手い具合に料理担当から外しているのだが。
「なんや今日、あいつ「たまには拳勢の変わりにあたしが作ってあげる~」とかゆうて朝飯作り出してなあ…、誰も進んで腹下したくないて、他ん奴らも適当に口実作って逃げていきおったわ」
「…また六車さんが?」
逃げるのには囮という名の犠牲が付きものであり、この場合は白との腐れ縁である六車がそれに当たる。
みんなみんな口実を言った後「拳勢が「白の飯ならいくらでも食いたい」て言うとるからなあ」を締めにして、逃げ延びる。
もちろん哀れな六車に誰もが胸で十字をきっている、アーメン。
「せや、あいつの鋼の胃やったら、腹は壊しても死にはせんと、俺は信じとる」
そしてその口の一人である平子の調子のいい言葉に、浦原はくすりと笑う。
「薄情ッスね~」
「なんや、じゃあお前今からあっち行って「僕にも食べさせてください~」とかゆうて、食ってこいや」
ちゃかすと、眉をあげた平子がとんでもない提案をするので、「え?嫌ッス」と即答する、
浦原だって胃の健康は守りたい。
「ほれみい、お前も薄情者の仲間入りや」
浦原の素直な返事に、悪がきのように平子が笑う。
「あーあ、意地悪な人だ…、さて僕もお腹空きましたし、朝ごはん食べましょうか」
そう言っても、時計の針はもうすぐ昼を差す。平子がつけたらしいテレビからは、毎度の三分クッキングが流れていて、出来上がった料理の映像にご飯が恋しくなる。
「俺はもう食うたってゆうたら?」
鉄齋を呼ぼうとした浦原に、けろりと平子がそんなことを言う。
「え、待っててほしかったなあ…」
寂しいことを言われて、浦原がつい拗ねたように言うと、
「嘘や嘘や、これで我慢しとった」
と、畳の上に置いていたらしいせんべいの袋を、浦原に向けてひらひらと振った。
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