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MY HAPPY !!

2025'05.12.Mon
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2010'09.25.Sat


「死神検索」様に、登録されていないことに今日、気が付いた・・・、
(半年間、何をしていたんだ、あたしは・・・部屋の片付けか・・・汚いままだぞ)
とまた紙とか紙とか同人誌とか同人誌とかが絨毯になりつつある
自分の部屋を見つめながら、
早速、登録し直してきました、
で、どうもバナーが駄目だったみたいなので、ブログ絵を加工して別に作りました。

原稿、ペン入れ中です、は、背景・・・、げふん(直線の夢を見そうだ・・・)

息抜きにSS、平浦です。

平浦は付き合いが長いから、今さら隠すことないというかできないというか、
見抜かれている心地よさと居心地の悪さをいっぺんに味わってますな、
二人とも。
弱ってて、見てほしくないんだけど、
でもさらけ出してしまう、どうしようもなさ。

また平浦観(恥ずかしいので、読んでくださる方は反転)

浦原さんはワンマンというか、
世間体とか組織に縛ったら絶対、
ストライキ起こす学生並に手が付けられなくなりそうで、
平子さんも言ったとおり、人に合わせるのとか得意じゃなくて、
責任感はそこそこありますがそれに対して自覚があるので、
現在は駄菓子屋という、ご隠居生活を送っているのかと思ってます、
が、平子さんは組織というか、リーダータイプなので、
というか適任というか、本人望む望まざるそのポジションなので、
疲れそうだ・・・平子さんになったら、絶対保たない・・・。
浦原さんは、ぶつぶつ言ってる平子さんに
「じゃあ、ほっときゃあいいじゃないスか」
と思ってますが、それができないのも知っているので、
損な人だなあと言いながら、そういうらしさが好き、でもここだけの話。
平子さんも、研究でひどい有様になってる浦原さんに、
「じゃあ、しやんかったらええやん」
と言いますが、そんな浦原さんはあり得ないので、
ややこいやつやな、と言いながら、そういうところが好き、でもここだけの話。


女心と秋の空、とはよく言ったもので、
平子が廃工場から出た時は、
天の使いみたいな光りが雲間から差していたのに、
今は随分と暗い。
今にも雨が降ってきそうな空を蹴りながら、
目的地へ向かう。

学生のはしゃぎ声、
車のクラクション、
木々のざわめき、

どれにも馴染めないような気がしながら、
平子は黙々と駆けた。

目的地が見える、
少し格式の古い一軒家、
古ぼけた看板には「浦原商店」と、そこの店主の名前が書かれている。
そのまま、玄関先に下りようとして、
平子は宙で止まった。
先客がいたからだ。
橙の髪に平子とそう変わらない背丈、
黒崎一護だ。
買い物に来たのだろう、
接客は珍しく浦原が勤めていた。

一護と話す浦原の口元に浮かんだ笑み。
現世に来てから、しばらくして、
どこで覚えたのか質の悪い笑い方をするようになったものだと思う。

「…ちゃうな、前のよりやらしなっただけか…」

その笑みが過去にも見覚えのあることを思い出して、
げんなりしながら、
平子は一軒家の裏手に回った。

縁側の前にある庭に、足をつける。
庭は鉄裁が手入れをしているからか、
まだ少し青い紅葉や須々木といった、
季節の草花が植えられていた。

もう秋なのか、と思っていると、
縁側伝いに浦原がやってきた。

「平子サン、さっき来てましたよね?」

そう言ってこちらを向く表情は先ほどとは違う、
平子の知っている浦原の顔だ。

「せやで、なんやねん、あの笑い方、教育に悪いで」

縁側に腰掛けながら言うと、
隣にやってきた浦原はおや、ととぼけて唇を尖らせた。

「そんなことないっスよお、あれでも黒崎さん、僕のこと慕ってくれてますし」

と、にこにこと笑みを浮かべながら言うので、
思わずその頬をつねる。
ぎりぎりと引っ張ると、
いひゃひゃひゃひゃ、と情けない悲鳴が上がった。

「お前は、ほんまに…、」

減らず口に呆れながら手を放す。
涙目の浦原が紅くなった頬をさすりながら、
平子を見た。
 
「…どうしたんスか、ひどい顔してる」

僕より、と茶化しながら、
浦原が手を伸ばす。
指先が目尻とこめかみを撫でる。
節ばった手の平が頬を包んで、
平子の目を覗き込んでくる。

目の前に浦原がいる、
あの頃から変わらない、
平子と共にいた、浦原喜助だ。

そのことが、
胸の奥にある心臓よりももっと重要で不確かなものを、
優しく溶かす。
鎧を脱いだ戦士の気持ちが今ならわかる気がする。

「大したことやない、ちょっと、疲れてしもただけや」

頬に触れるぬくもりに、
自分の手を重ねながら呟く。

疲れたと言っても、
これといって何にというわけではない。
よくある話だ、
人間も死神も、
平子も浦原も、
水のように増減を繰り返す、
訳のわからない疲労と感情の波を抱えている。

ここ最近、それが溢れ出す間隔が短くなったように思える。

「年なんかなあ、思うわ」

平子がそう呟くと、秋の風が吹いた。
どこからともなくやってきた切なさと悲しさを孕み込んだ風だ。
こういう風がよくないと思う、
人の心に入り込んでするりと熱を奪ってゆくからだ。

「年って…、貴方がそうなら、僕はおじいちゃんですよ…」

平子の言ったことに浦原が、
まるで嫌いな野菜でも食べた子供みたいな顔をするので、
可笑しくて、笑う。
何故か、久しぶりに笑った気がする。

端から見れば高校生と中年なのだから、
浦原の言うとおりである。

「それもそやな、」

重ねていた手を放して腰に回し、
そのまま縁側に倒れ込む。
平子の顔の横に右手をついた浦原の目を見つめる。
平子が弱っているのを少し楽しそうにしているのを瞳が語っていた。
しくじったな、といつも思う。
けれど今さらだと、
格好のつかない自分に言い訳をして、
吸い寄せられるように
唇を重ねた。

また秋の風が吹いたが、
今度は熱を奪われずにすんだ。

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